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②IPO準備における規程集作成のための3ステップ 

Step2-社内規程集の整備-

 

上場準備において整備する「社内規程集」の選定がおわると次は、社内規程集の作成となります。

社内規程集は、東京証券取引所の上場審査において、運用状況が審査されます。

社内規程集の作成にあたっては、「上場審査における主なテーマ」を念頭にすすめていく必要があります。

 

1.上場審査における主なテーマ

 

上場審査においては、上場会社として企業の継続性を確保するため、組織的な会社運営が行えているか、

また、内部牽制が機能しているか、社内諸規程等の整備、運用状況を確認されます。

 

・業務遂行に関する必要な規程が定められているか

・社内規程に部門間、部門内の相互牽制機能が備わっているか

・主要業務については、規程のほか必要に応じてマニュアル等が作成されているか

・規程・細則・マニュアル等に則った運用がなされているか

(各種申請書類、稟議書及び議事録における担当部署、検討内容、審査承認者・決裁者の確認)

 

 

2.社内規程集の作成手順

 

① 社内規程集の統括部門を決めます。

一般的には総務部の場合が多いです。

 

② 社内規程集のひな形を入手します。

膨大な規程を作成するため、可能であれば「規程集」のひな形の購入等をご検討ください。

当社がコンサルティングに使用している「社内規程集」のひな形を販売しています。

興味がございましたらご検討ください。(https://epartners-net.jp/ipo_tool_rulebook.html

 

③ 社内規程集のひな形をベースに作成をしていきます。

既存の運用にあわせて作成することも大事ですが、職務権限なども意識し、必要であれば運用の改善を検討するようにお願いします。

 

④ 社内規程集が出来上がったら取締役会の承認を得ます。

 

⑤ 取締役会の承認を得た社内規程集を各部門、各子会社に配布し、社内規程集の運用を指示します。

 

文:内藤克之

IPOコンサルタント:内藤克之

内藤克之:プロフィール

IPOコンサルタント。株式会社ドウシシャ(東証プライム市場)勤務、上場準備、経理、財務に従事。上場準備支援の東洋ビジネスコンサルティング株式会社でマネージャーとして数十社の支援を行う。その後、窪田税理士事務所にてIPOコンサルティングに従事、当社設立に参画。支援先には、ベンチャー企業から大企業まであり。今までに延べ100社以上のコンサルティングを行う。IPO支援以外に上場企業の開示実務支援も行っている。

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